アンダーグラウンドチルドレン【伏線、考察、見どころ、感想】ディズニープラス！

アンダーグラウンドチルドレン:見どころ①　実際に起こった事の母親の証言が心に刺さります

1980～90年代の事なので映像の古さも感じられますが、当時の司法にしろ夫婦間の事にしろ先ずは男尊女卑の世界のように映りました。

それは母親達が声を上げても「声」として聴いてもらえず、そんな大人達の下でもがき苦しむ幼い子供たちの様子が悲惨でした。

一番の悲劇は家族でありながら一番身近な父親が自分の子供を性的虐待をしてしまっている事でした。

その事に気づいた母親が子供を助けようとしても、世間的にはりっぱな身なりで職業もきちんとしている男性を犯罪の対象とは認めにくい風潮と、家庭内の問題として他者の介入ができにくいという暗黙の常識があったのも足かせとなる大きな原因だったと思えます。

今では少しは改善されているのかもしれませんが、当時は母親の方を逆に精神異常だと決めつけたり、子供の親権を母親から奪ったりしていて、もう目を疑う事ばかりで驚かされました。

更に調査対象者の20%がの若年期の性的被害経験をしているという報告にも驚かされました。

相当の被害者がいるのをよくぞ世間に知らしめてくれたと思います。

フェイやその事に賛同した博士などの行動の賜物です。

それにメディアも活用したのも大きな力となったと思います。

そのインタビューで語られる母親達の言葉はとても重いものでしたが、きっと当時の司法などには軽い言葉としか取られなかったのだろうなぁと思うと、とても歯がゆい気持ちにさせられます

アンダーグラウンドチルドレン:見どころ②フェイの行動力とFBIの動き

1話の後半で彼女のネットワークの構築の凄さが語られます。

自分が当事者として考えても、どうやったらこんなシステムが作れるのか想像もつかない程の緻密さに驚かされます。

こんな事が一人の女性の力だけで出来るのは不可能と思うので、きっとこの現状に共感し協力をする人の多さが大きな助けとなって行ったのだと推測されます。

また、フェイら中心人物達の決意と知力、勇気も相当なものだったと思いました。

その後、元FBIの男性の話も出てきますが、フェイたちの目的が傷ついた母子の保護なのに対して、FBIらは性的虐待の証明ではなく司法にのっとり誘拐・逃亡犯を捕まえるというモノだという事に虚しささえ感じてしまいます。

更に当時の司法の考え方は、そんな犯罪は貧しく無教養の家庭で起こるものと考えている判事にもゾッとさせられます。

アンダーグラウンドチルドレン:印象に残ったシーン：フェイが訴えられるというシーン

児童虐待から親子を救っている彼女が、児童虐待と誘拐で訴えられるという事と、その彼女の強引な手法が世間でも批判となって、その抗議活動の中には男性たちの中に女性も混ざっている所に違和感を感じました。

それは今後彼女らの活動が大きくなればなる程摩擦も起こって行く事の前触れの様に感じます。

いったいフェイの終着点はどうなっているのでしょうか、とても気になります。

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